Windowsへphp5をインストールする
Windows環境へphp5をインストールします。
ここでは、php5.0.4(2005/04/25)を対象に話を進めていきます。
PHPからPHP 5.0.4 zip packageを任意のフォルダにダウンロードします。
次にphpをインストールするフォルダを作成します。例えば、c:\phpのようにCドライブにフォルダを作成します。
ダウンロードしたファイルをc:\phpに解凍します。
phpを解凍したフォルダにある php5ts.dll をWindowsのシステムフォルダにコピーします。(C:\windows\system32 や C:\WINNT\system32 や C:\windows\systemなど)
ここでは、MySQLを使用することを前提にしていますのでphpを解凍したフォルダにある libmysql.dll もWindowsのシステムフォルダにコピーします。
phpを解凍したファイルから php.ini-dist ファイルをWindowsフォルダにコピーします。
Windowsフォルダにコピーした php.ini-dist ファイルを php.ini に名前を変更します。
このphp.iniにphpの動作設定をします。
オプション | 値 | 意味 |
---|---|---|
magic_quotes_gpc | Off | Get/POST/Cookieなどがらデータを取得したときダブルクォーテーション「"」等にエスケープ文字を付加するかを決定する |
default_charset | Shift_JIS | デフォルトの文字コードを指定します |
include_path | .;c:/php/includes;c:/php/pear | pearやSmartyを使う場合変更します。 |
extension_dir | c:/php/ext | 動的にロード可能な拡張モジュールを置くディレクトリを指定します。 |
doc_root | d:/public_html | サーバーにおけるPHPの"ルートディレクトリ"です。 この値は空で無い場合のみ使用されます。PHPがセーフモードで設定されている場合には、このディレクトリの外側にあるファイルは使用されません。 |
extension=php_mbstring.dll | コメントをはずします | マルチバイト文字列を有効にします。 |
extension=php_mysql.dll | コメントをはずします | MySQLを有効にします。 |
mbstring.language | Japanese | デフォルトを日本語に設定します。 |
mbstring.internal_encoding | SJIS | 内部文字エンコーディングをSJISに設定します。 |
mbstring.http_input | auto | HTTP入力文字エンコーディング変換をautoに設定します。 |
mbstring.http_output | SJIS | HTTP出力文字エンコーディング変換をSJISに設定します。 |
mbstring.encoding_translation | On | 内部文字エンコーディングへの変換を有効にします。 |
mbstring.detect_order | auto | 文字コード検出をautoに設定します。 |
mbstring.substitute_character | none | 無効な文字を出力しない。 |
文字コードの設定に関しては、[php.iniの文字コードの設定]を参考にしてください。
Apacheでphp5を使うための設定
Apacheからphpを使用するには、2つの方法があります。phpをCGIとして動作させる方法とApacheのモジュールとして動作させる方法です。
ここでは、モジュールとして動作させます。
ApacheをインストールしたフォルダのconfフォルダにApacheの設定ファイル[httpd.conf]があります。このhttpd.confファイルを編集してphpがモジュールとして動作できるように設定します。
以下の行をhttpd.confに追加します。
LoadModule php5_module c:/php/php5apache2.dll
AddType application/x-httpd-php .php
AddType application/x-httpd-php-source .phps
DirectoryIndexディレクティブにindex.phpを追加します。
DirectoryIndex index.html index.php
ここまでで、Apacheの設定は終了です。Apacheを再起動します。
DocumentRootに設定したフォルダに、以下の1行を追加したファイルを作成します。
<? phpinfo(); ?>
適当にinfo.phpと名前を付けて保存します。
ブラウザのアドレスに http://localhost/info.php と入力し以下の画面が表示されれば、設定は正常に終了しています。
CGIとして動作させるには、httpd.confを以下のように設定します。
#DirectoryIndexディレクティブにindex.phpを追加
DirectoryIndex index.html index.php
#以下の行を追加
ScriptAlias /php/ "c:/php/"
Action application/x-httpd-php php-cgi.exe
AddType application/x-httpd-php .php
AddType application/x-httpd-php-source .phps