Raspberry Pi でのスクリーンショット( scrot )
Raspberry Pi についての作業記録を書いていこうかと思っております。それに先立ちスクリーンショットが撮れる環境が欲しいので scrot というアプリケーションを導入していきます。
アプリケーションを入れなくても「Print Screen」キーを押せばスクリーンショットを撮ることができるのですがメニュー表示などの部分は撮れないようです。
- Raspberry Pi:Raspberry Pi 3 Model B+
- 作業OS:Raspbian GNU/Linux 9.4 (Stretch)
Scrot のインストール
Raspberry Pi でスクリーンショットを撮りたい場合いくつかの方法があるようですが次の2つを試してみました。google先生に聞いてみると ksnapshot をよく見かけるのですが私の環境ではインストール(apt-get)時にエラーが発生しインストールできませんでした。
- ksnapshot
- scrot
ksnapshot はあきらめ scrot をインストールしていきます。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install scrot
Scrot の使い方
scrot を使用するには、ターミナルを起動し scrot コマンドを実行します。
$ scrot scrot [保存するファイル名]
ファイル名を指定しない場合、ホームディレクトリに「2019-07-15-150205_1824x984_scrot.png」ようなファイル名でスクリーンショットが保存されます。
よく使うオプション
オプション | 説明 |
---|---|
なし | 全画面をキャプチャ |
-s | 選択領域をキャプチャ |
-b | ボーダー(ウィンドウのタイトルバー)を含めてキャプチャ |
-d | 遅延 |
-c | カウント |
「-s」オプションを指定した場合
$ scrot -s
「-s」オプションを指定してコマンドを実行した後、マウスの操作によって選択範囲の違うスクリーンショットを取得できます。
- デスクトップの背景をクリックした場合、全画面をキャプチャする。
- クリックしたウィンドウをキャプチャする。
- マウスをドラックした範囲をキャプチャする。
また、「-b」オプションを加えるとウィンドウのタイトルバーを含んだ状態でキャプチャします。
$ scrot -s -b
「-d」オプションを指定した場合
$ scrot -d 10
「-d」オプションを指定してコマンドを実行した場合、指定時間後にスクリーンショットを撮ることができます。上記例では、10秒後にスクリーンショットが撮られます。
また、「-c」オプションを加えるとカウントダウンを表示することができます。
$ scrot -d 10 -c
Taking shot in 10.. 9.. 8.. 7.. 6.. 5..