tLogCatcher コンポーネントを使ったエラー処理
tLogCatcher コンポーネントを使って、エラーが発生時にメールでお知らせしてくれるよう実装してみます。
確認環境:
- Talend Open Studio 6.3
tLogCatcher コンポーネントの使い方
Talend では、何かしらの処理が実装されている中で、どこかで発生するエラーを捕まえる為に tLogCatcher というコンポーネントが用意されています。
エラー処理を実装するには、パレットビューから「ログ & エラーハンドリング」にある 「 tLogCatcher 」 を選択しジョブビューへコンポーネント配置します。
tLogCatcher は、ジョブのどこかで発生したエラーの全てを捕捉してくれるため、どこかのコンポーネントから繋がってくるということはありません。
次に補足したエラー情報をメールで送信するため、パレットビューから「インターネット」-「 tSendMail 」を選択しジョブビューへコンポーネントを配置します。(ここでは、メールで送信したいので tSendMail コンポーネントを使っています。)
配置した2つのコンポーネントを[ロウ] - [Main]で繋げ補足したエラー情報が tSendMail へ渡るようにします。
配置した tSendMail コンポーネントにメール送信に必要な情報を設定していきます。
tLogCatcher コンポーネントから取得可能な情報は、組み込みスキーマとして次のように定義されているため必要な情報を tSendMail コンポーネントのメッセージで送信できるよう設定します。
COLUMN | 内容 |
---|---|
moment | 補足した日時 |
pid | ジョブのプロセスID |
root_pid | ルートプロセスID |
father_pid | 親プロセスID |
project | プロジェクト名 |
job | ジョブ名 |
context | ジョブの実行に使用されるコンテキスト |
priority | メッセージの優先順 |
type | メッセージタイプ |
origin | エラーが発生したコンポーネント名 |
message | エラーメッセージ |
code | エラーレベル |
メッセージ設定例:
"Job:" + row6.job + "\n" + "Origin:" + row6.origin + "\n" + "Message:" + row6.message
以上で設定は完了です。エラー処理が追加されたジョブのイメージは、次のようになります。これで、何かしらのエラーが発生すると指定したメールアドレスにエラーメッセージが届くようになります。