Oracle 19c のインストール
Oracle 18c 以降でインストール手順が変更されたそうなので、遅ればせながらインストール手順を確認していきます。
動作環境:
- Windows Server 2019
- Oracle Database 19c(Version:19.3)
Oracle をインストールする
「イメージ・ベースのOracle Databaseのインストールについて」にあるように、 Oracle 18c からはイメージベースでのインストールというものが採用されています。
Oracle 12c までは Oracle Universal Installer (OUI) でインストール先のディレクトリである「 Oracle ベース」や「 Oracle ホーム」を設定していましたが、 Oracle 18c からは事前にインストールフォルダーを作成しイメージファイル(zipファイル)を展開した後、設定のための処理を行います。
それでは、インストール前の準備として Oracle ベースディレクトリと Oracle ホームディレクトリを作成していきます。
Oracle ベースの作成
Oracle には Optimal Flexible Architecture (OFA) という構成ガイドラインあり、このルールに沿ったディレクトリ構成が推奨されています。
OFA にはいくつかのディレクトリに関する規則があり、最初に作成する必要があるのが「 Oracle ベース」になります。 Oracle のソフトウェアは、 Oracle ベースの配下に構成します。
Windows でのデフォルトは、 [DRIVE_LETTER]:\app[Oracle Home User] となるので、ここでは C:\app\oracle としました。
Oracle ホームの作成
Oracle ホームディレクトリは、Oracle ソフトウェア(イメージファイル)を格納するディレクトリになります。
OFA のネーミング規則では、 Oracle ベースディレクトリの配下に、‘product’ ディレクトリ,バージョン, Oracle ホーム名の階層でディレクトリを作成します。
Oracle 19c の場合、デフォルトでは [Oracle Base]\product\19.3.0\dbhome_1 となるので、ここでは C:\app\oracle\product\19.3.0\dbhome_1 の形で作成します。
イメージファイルの展開
用意した Oracle 19c のイメージファイルを Oracle ホームディレクトリに展開します。
Oracle ソフトウェアの配置は、これだけで完了のようです。
Oracle の構成
Oracle の動作に必要な設定を行います。Oracle ホームに展開したファイルの中に setup.exe があるので管理者権限で実行します。
setup.exe を実行するとコマンドプロンプトが実行されしばらくするとダイアログが表示されます。
最初に設定作業でデータベースを作成するかどうか問われます。ここでは、後からデータベースを作成したいと思うので「ソフトウェアのみ」を選択します。
データベースのタイプに「単一インスタンス・データベースのインストール」を選択します。
「 Standard Edition 2 」を選択します。
「仮想アカウントの使用」を選択します。
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 以降でサポートされた Windows 仮想アカウントを使用するということかな?
※ Windows 仮想アカウントとは、パスワード管理が不要な自動管理のローカルアカウント(サービスアカウント)。
Oracle ベースを作成したディレクトリの C:\app\oracle に変更します。
Oracle ホームは、自動的に setup.exe を実行したディレクトリが設定されます。
OFA のガイドラインにあっているか確認して、よければ「インストール」ボタンをクリックします。
インストール作業が実施されるので、しばらく待ちます。
以上でインストールが完了します。