開発前の下ごしらえ(npm init)
node.js のパッケージ(あえてライブラリと言ってみる)、Web系サービスもパッケージ、 node.js の機能を使って作るものはパッケージ。フロントエンドで開発する HTML や CSS もパッケージということでパッケージを管理するために便利な下準備を学んでいきます。
パッケージ管理のための初期設定
例えば、将来的に複数のプロジェクトをこなしたいので、取り纏めとして Project フォルダーを作成したとします。その配下に各プロジェクトのフォルダーを作成することとします。この例では、 blueleaf というプロジェクトのフォルダーを作成したとしています。
Project
|- blueleaf
プロジェクトを効率よく、また不具合を少なくこなしていきたいので公開されているパッケージを使ってアプリケーションを構築することがあるかもしれません。このプロジェクトで作成する部品や外部から取得したパッケージ等をうまく管理してくれる機能が npm になります。
しかし、コマンドだけでは管理することができません。そこで、管理情報をまとめた package.json というファイルを作成します。package.json は、テキストエディタなどで直接作成することもできますが、次のコマンドを実行して作成することもできます。
プロジェクトフォルダーがカレントとなるよう移動しコマンドを実行します。
c:\projects\blueleaf>npm init
実行すると package.json に設定する内容を対話形式で聞いてくるので入力していきます。
c:\projects\blueleaf>npm init
This utility will walk you through creating a package.json file.
It only covers the most common items, and tries to guess sensible defaults.
See `npm help json` for definitive documentation on these fields
and exactly what they do.
Use `npm install <pkg>` afterwards to install a package and
save it as a dependency in the package.json file.
Press ^C at any time to quit.
package name: (blueleaf) [パッケージ名を入力]
version: (1.0.0) [バージョンを入力]
description: [説明を入力]
・・・・・
・・・
Is this OK? (yes)
初期設定時に聞かれる項目は、次の項目になります。name と version は必須項目となっており version の採番方法については、 About semantic versioning にガイドラインが公開されています。
- name:パッケージの名前(必須)
- version:パッケージのバージョン(必須)
- description:パッケージの説明
- entry point:プログラムへの主要なエントリポイント[package.json 内では main という項目]
- test command:テスト用のコマンド[package.json 内では scripts に属する]
- git repository:gitリポジトリのURL
- keywords:キーワード。パッケージを公開した時の検索の助けになります。
- author:著者
- license:このパッケージのライセンス
対話形式で作成するのが面倒な場合は、次のコマンドを実行することでひな形を作成してくれます。
c:\projects\blueleaf>npm init -y
Wrote to c:\projects\blueleaf\package.json:
{
"name": "blueleaf",
"version": "1.0.0",
"description": "",
"main": "index.js",
"scripts": {
"test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1"
},
"keywords": [],
"author": "",
"license": "ISC"
}
とりあえず、パッケージ(プロジェクト)を管理する準備が整いました。次は、npm を使って開発環境を構築してみたいと思います。