npm コマンドまとめ
npm のコマンドまとめ
npm ( Node Package Manager ) のよく使いそうなコマンドについてまとめます。
対象: npm 5 以降
npm ( Node Package Manager )とは
npm ( Node Package Manager ) を簡単にまとめると。
- パッケージを管理するツール。
- 必要とするパッケージに依存するパッケージもまとめてインストールしてくれる。
- Script(パッケージ群)の実行などもできる。
パッケージ管理(プロジェクト管理)の初期設定
npm で管理するプロジェクトディレクトリを作成します。npm init コマンドで package.json ファイルが生成されます。
$ npm init
パッケージのインストール
カレントディレクトリ配下にインストールします。package.json ファイルが存在するディレクトリで実行します。
npm install パッケージ
install の代わりに i や add も指定可能です。(aliases)
npm i パッケージ
npm add パッケージ
バージョンを指定してインストールします。
npm install パッケージ@x.y.z
-g オプションをつけるとグローバルインストールとなり、システムディレクトリにインストールされます。
npm install -g パッケージ
インストール時に、package.json へのパッケージの依存関係を追記するには下記のオプションをつけます。
npm install パッケージ --no-save
npm install パッケージ --save
npm install パッケージ --save-optional
npm install パッケージ --save-dev
- –no-save:package.json に書き込まない場合に指定します。
- –save:package.json の dependencies にパッケージ名とバージョンが追記されます。
- –save-optional:package.json の optionalDependencies に依存するけれど必須ではないパッケージとして追記されます。
- –save-dev:package.json の devDependencies に開発に使用するパッケージとして追記されます。
package.json に記述されたパッケージを再度インストールするには、package.json が存在するディレクトリで下記を実行します。
$ npm install
インストール済のパッケージ情報を一覧表示
インストール済のパッケージの一覧を表示します。
$ npm list
list の代わりに ls や la , ll も指定可能です。
npm ls
npm la
npm ll
グローバルインストールされたパッケージの一覧を表示します。
$ npm list -g
第一階層のパッケージのみを表示します。(依存関係の一番上位)
$ npm list --depth=0
パッケージの更新関係
package.json に記述されたすべてのパッケージをアップデートします。
$ npm update
パッケージを指定してアップデートします。
npm update パッケージ
npm update パッケージ -g
インストールしたパッケージに新しいバージョンが存在するか確認します。
$ npm outdated
$ npm outdated -g
outdated と update を使用した場合、「メジャーバージョンのアップデートまでは行ってくれない。」,「ackage.json の更新まではやってくれない 」といった問題点があるようです。そこで、 npm-check-updates というパッケージを使用する方法もあります。
一括アップデートには、npm-check-updates を使用することもあります。
$ npm install -g npm-check-updates // グローバルインストールする(ncu がインストールされる)
npm-check-updates に関するコマンド。
ncu // アップデート情報を表示する
ncu -u // アップデート情報を package.json に書き込む
npm install // 更新された package.json に従いアップデートする
ncu パッケージ名 // 特定のパッケージのみを調べる
ncu -x パッケージ名 // 指定したパッケージを除外する
ncu '/^xyz-.*$/' // xyz- で始まるパッケージのみを調べる
※ npm-check-updates パッケージは、パッケージの更新作業を行いません。( package.json を書き換えるだけ) npm install や npm update でパッケージを更新する必要があります。
パッケージのアンインストール
パッケージをアンインストールします。
npm uninstall パッケージ
npm uninstall パッケージ -g
package.json アンインストールしたパッケージ情報を反映します。
$ npm uninstall --save
$ npm uninstall --save-optional
$ npm uninstall --save-dev
uninstall の代わりに rm や unlinl , remove , rm , r も指定可能です。
npm un パッケージ
npm unlink パッケージ
npm remove パッケージ
npm rm パッケージ
npm r パッケージ
未使用のパッケージを削除
package.json に記述されていない node_modules 内のパッケージをすべて削除します。
$ npm prune
npm リポジトリからパッケージ情報取得
キーワードに関連するパッケージを npm リポジトリから検索します。
npm search パッケージ
パッケージの詳細情報を表示します。
npm view パッケージ
view の代わりに v や info , show も指定可能です。
npm v パッケージ
npm info パッケージ
npm show パッケージ
パッケージのインストールパス
ローカルインストール、グローバルインストールでインストールされたパッケージのパスを表示します。
$ npm root // パッケージのインストールパスを表示する(node_modules)
$ npm root -g
$ npm bin // パッケージのコマンドパスを表示する(node_modules\.bin)
$ npm bin -g
スクリプトの実行
実行したいスクリプトを package.json の scripts: に記述しておきます。
{
"scripts": {
"build": "node-sass --include-path scss scss/style.scss ../style.css --output-style compressed"
}
}
スクリプトを実行するには run コマンドを使用します。
$ npm run build
引数なしで実行すると、タスクの一覧を表示します。
$ npm run
よく使用されるタスクには次のようなものがあります。
$ npm run build // プロジェクトをビルドします
$ npm run watch // ファイルの更新を監視し、更新されたら自動ビルドします
$ npm run serve // 評価用テストサーバを起動します